人生初となる県外への引っ越しです。
これまでの引っ越しは同じ地区内で2回、すべて自分たちでやってきました。
今回はそういう訳にはいかないので、引っ越し業者へ見積もりをお願いしました。
引っ越し相見積もりは同日・同時間帯に!順番も大事!
引っ越し費用を少しでも安く抑えたいなら、必ず数社から見積もりをしてもらいましょう。
今回、わたしはSUUMOアプリから一括見積もりを申し込み、メール返信が来た三社と別件で申し込んだ一社の計四社に見積もりをお願いしました。
初めての引っ越し見積もりをして感じたことや会社の特徴をお伝えします。
一社目 とにかく強気のS社
まず一社にパンダでお馴染みのS社が来ました。
これぞ営業マン!て感じの若い男性でした。
挨拶もやりとりもしっかりしていて安心できました。
web見積もりからの特典のお米プレゼントもいただきました。
提示されたパンフレットは分厚いもので、後半は家電や家具、その他サービスのカタログになっていて広告費にも力を入れているのがよくわかります。
強気の価格設定
現在3Kふたり暮らしの我が家ですが、2tトラックで最初に提示された金額が20万円オーバーで唖然としてしまいました。
しかもこれがすべてお任せのプランではなく、一番シンプルな荷造り・荷解きなしのものです。
時期や曜日・日時によって割引率が異なる
価格は引っ越しをする日で割引率が異なり、一番安い時期で50%割引、あとは20~30%引きになると言われました。
一社目で決めてはいけない
価格は一番当社が高いということをはっきりと断言して、その代わりサービスが良いことをアピール。
わたしの引っ越し予定日が月末の土曜日にかかるため割引率は低くなることを前置きに「この後の他社の見積もりを断り、即決してくれたら安くします!」という条件を出されました。
その価格が約14万円。
相場に詳しくないわたしでも高いと思ってしまいました。
どれだけ安く提示されても他社の見積もりを断るつもりはないことを伝え、一社目の見積もりを終えました。
二社目 価格で勝負のC社で流れが変わる
一社目のS社と同時刻の予定なのに遅れてきたC社は地域型で、らくだと言えば分かる人もいるかもしれません。
ザ・運送業!な体育会系
とにかく体育会系!といった印象の営業さんで、椅子にお掛けくださいと何度かご案内しましたがずっと立ってらっしゃいました。
淡々と荷物の量を聞いて、見積書を置いていきました。
あまりにドライな感じで少し不安になりましたが、三社目の方が来てしまったとき「そちらさんの相手していただいていいっす」とさりげない優しさ。
驚きの安さ
一社目の見積もり額を聞いてくることもなく、「内緒でお願いしますね」と置いていった見積額はなんと一社目の半額の値段でした。
数をこなすために当日着
価格はとても安かったのですが、引っ越し日程が搬出搬入を当日で完了させるという条件でした。
かなりハードスケジュールですが、数をこなすためにトラックを一晩埋めておくわけにはいかないということです。
洗濯機の取り付けが無料
もう一つの魅力は他社はすべて別途オプションで6千円かかる洗濯機の設置料が無料だったことです。
職業柄自分で取り付けられなくはないですが、水漏れしないように男性の力で給水栓の設置をして欲しいと思っていたのでこれはかなりポイント高いです。
三社目A社 後出しじゃんけんの世界
サンドイッチマンがメインキャラクターでお馴染みのA社。
腰の低い優しそうな営業さんでした。
三社目ということもあり、他社の価格を聞かれ答えると二社目の価格に頭を悩ませていました。
上司とのやりとりにも注目
価格をさらに下げて提示しなければ勝ち目がないことを悟ったのか、上司の許可をとりたいと会社に電話をしていました。
こういうとき、顧客に対する態度だけではなく、社内の人間とのやりとりでどんな社風なのかを知ることができます。
赤字覚悟 何がなんでも成約に繋げたい
とても頑張っていただき、二社目のC社よりも1万5千円引きの価格を提示してくれたA社。
ただし条件があり、積み込みの翌々日の搬入となるとのこと。
C社とは対照的で、別の荷物と同梱して費用を抑えるようです。
四社目H社 完全お手上げで見積もり放棄
素人目にもこれ以上は安くできないだろうと思っていたら、案の定で同じ条件で見積もりを出せないので帰りますと諦めて帰られました。
見積もりが出揃ってからの交渉術!ポイントはキャンセル電話!!
最後のH社を除く三社の中から決めなくてはなりません。
ここで三社の大きな特徴をまとめました。
- S社はとにかく高い。
- C社は価格は妥当。でも当日搬入。
- A社は安い!でも搬入が二日後で遅い
安さで決めるか搬入日で決めるか
ここではっきりと決めておきたいのが、価格の安さで決めるのか、搬入日の速さで決めるのかです。
こちらが優柔不断だと会社側も困ります。
わたしは価格の安さを選びH社にしました。
キャンセルした時の会社の反応を伺う
A社に決めたものの搬入日を妥協しています。
ここで三社の順位をつけておきます。
わたしの場合、A社>C社>S社です。
そして最下位のS社からキャンセルの電話をかけます。
まずは見積もりに来てくれたことへのお礼を伝え、申し訳なさそうに条件に合わなかったのでキャンセルしたい旨を伝えます。
やっぱり強気のS社
S社にキャンセルの電話をかけるとそれはもうあっさりと「承知いたしました、ありがとうございました。」で終了でした。
ちょっと待てぇぃ!なC社
C社にキャンセルの電話をかけたとき、見積もりに来てくれた担当さんが不在でした。
電話に出た人も同じような体育会系の印象の男性で、条件が合わないのでキャンセルすると伝えると決めた会社の条件を聞かれました。
そして検討して担当から折り返すと約束し、数時間後には電話が来ました。
担当さんは、価格はA社に合わせるが当日搬入でお願いしたいとのこと!
当日だと他とのスケジュールが余裕ないので同額ならA社にします。翌日搬入希望を伝えました。
ここで当日以外無理と言われたらA社にする覚悟でした。
すると、「翌日でも対応するのでお願いします。」と嬉しい一言。
ここで初めて即決返事を出しました。
逆転負けのA社
価格面でとても頑張ってくれたA社さんには感謝しかありません。
しかし価格も搬入日も希望が叶った以上キャンセルです。
A社さんは翌々日以外無理なので諦めてました。
営業さんをいじめるのと要望をはっきり伝えるのは違う
とても泥臭いやりとりだと感じた人もいるでしょうが、恐らく営業職は営業側も顧客側もこんな感じです。
ありえないわがままを言うのはマナー違反ですが、交渉の余地があるならはっきりと要望を伝えたほうが話が早く進みます。
S社のように顧客の要望をはっきりと断る会社もいれば、C社のように契約を取るために顧客の要望を聞き入れてくれるところもあります。
それは結局、人と人の対話で成立する世界なのです。
初めての引っ越し見積もりで、家電量販店員としても勉強になる貴重な体験でした。